ひっそりとホイットニー・ヒューストン三回忌




ひっそりとホイットニー・ヒューストン三回忌 | lyu1-web去る2/11は、故ホイットニー・ヒューストンの三回忌でした。
2012年のこの日に、不慮のアクシデントによりホイットニーが他界した時、当時運営していたブログで彼女のホロスコープについて書いた事を思い出します。その時に書いた内容で明確に脳裏に記憶しているのは、ホイットニーと、夫であるボビー・ブラウンの「因縁めいた関係」というのを、ホロスコープから感じたことでした。

というのも、それまでのホイットニーといえば、DIVA=ディーヴァ(歌姫)というのは、まさしくホイットニー・ヒューストンのためにあるような言葉かの印象があったほど、魅力的で絶対的な歌唱力で全世界を魅了していたからに他なりません。それが証拠に、彼女の累計アルバムセールスは1億4千万枚とも言われ、この数字がどれほどのものかというと、地球上の全人口71億人とすると、約50人に一人がホイットニーのアルバムを持っている計算になるのです。もちろんこれは子供も老人も全部合わせての数字ですから、もし20代~50代くらいに絞ったとしたら、とてつもない確率になるかと思います。(それを考えるとマイケル・ジャクソンは天文学的ですが)

ボビーと結婚するまではスキャンダルらしいスキャンダルもなく、ただ歌姫としてその実力を開花させていった彼女のキャリアが、大きく下降線をたどり始めたのは、トランジットの海王星が水瓶座に入ってからでした。

ホイットニー・ヒューストンのホロスコープ

ホイットニー・ヒューストン:出生ホロスコープ

ホイットニー・ヒューストン:出生ホロスコープ

これを見るにつけ、まるで混乱の人生を歩むために生まれてきたかのようなホロスコープです。

それはさておき、アセンダントが魚座で、生まれながらのアーティスト適性を感じます。その主星である海王星は8ハウスにあり蠍座なので、なにかそうしたイマジネーションを向こうの世界から継承しているかのような、スピリチュアルなものを感じさせます。

と同時に、この8ハウスは彼女の謎の死、あるいは変死を暗示しているかのようでもあります。

人生を示す太陽が一番輝く獅子座にあって、6ハウスなので、表現者を仕事にするという非常にわかりやすい配置。
この太陽が1ハウス終わりの月・木星とトラインで、それがMC(社会的立場)にもつながるという、いわば「持っている人」という感じですよね。
しかもMCは射手座で、その主星の木星とトラインなので、ここも太いエネルギーが通っています。

ただ、太陽が月・木星とトラインだからといって、「彼女の結婚運・夫運は順調」とはならないわけです。
もちろんそれは土星と海王星とのハードアスペクトがあるからで、ある意味彼女の人生は、この忌々しい配置に悩まされるということを示しているのであり、それは同時に結婚の危険性を示唆するものでもあったのです。

ボビー・ブラウンとの相性

彼女が主演をした映画「ボディガード」がヒットし、また「♪えんだぁああああ」でおなじみの主題歌「I Will Always Love You」も当然大ヒット、まさにキャリア大絶頂の最中に、ボビー・ブラウンと結婚するわけです。

内側:ホイットニー・ヒューストン
外側:ボビー・ブラウン

ホイットニー・ヒューストン+ボビー・ブラウン:相性図

ホイットニー・ヒューストン+ボビー・ブラウン:相性図

この相性ホロスコープを見た瞬間にわかるのは、ボビーの太陽が水瓶座の16度で、ホイットニーの太陽(獅子座16度)とガチな180度ということです。
お互いの太陽が16度同士のオポジションて、マンガじゃないの?って言いたくなるくらいの奇遇性。さらに言うなら16度というのは、どのサインも相手を積極的に受け入れるという性質なのです。

これが最初の方に書いた「因縁めいた関係」の要因です。

しかし、これはただのオポジションではなく、もっと暗い意味が暗示されているわけです。つまりホイットニーの太陽がもともと持っている混乱エネルギーを、ボビー・ブラウンがことさらに煽るという関係性になってしまうということです。

ホイットニーはボビー・ブラウンの犠牲になったのか?

少なくとも世間の認知としてはそうでしょう。
あまりに、ボビーと結婚してからの彼女の落ちぶれが酷かったからです。

当時、写真誌に掲載されたパパラッチ画像の、ホイットニー・ヒューストンの落ちっぷりは凄まじかったです。ガッリガリに痩せこけて、それこそジャンキーそのものでした。全盛期とのあまりの高低差に、耳が・・・

そういったスキャンダル記事や報道を目にするにつけ、世間は「ボビー・ブラウンのせいだ。彼女をあんな風に落ちぶれさせたのはボビーが悪い」と信じて疑わなくなっていったのです。
しかしホロスコープが暗示していたことは、それとは異なっていたと思います。

  • 混乱するのは、もともと彼女が生まれ持った資質であったこと。
  • ボビー・ブラウンはそれを煽る存在でしかなかった。
  • しかしお互い惹き合うかのように結びついた。

そして因縁は娘に受け継がれる

奇しくも、彼女の命日を目前に控えたある日、二人の一人娘であるボビー・クリスティーナ・ブラウンが、母親と同じくバスタブで意識不明になっているところを発見されました。

ボビー・クリスティーナの8ハウスにも海王星があります。

そして彼女のMCには、現在トランジットの海王星が乗っています。

つまり、土星・海王星スクエアに、MCが巻き込まれています。

おわり



 

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