いいともといえば、=(イコール)タモリ氏といっても過言ではないわけですが、若い世代の人にはわからないかもしれませんが、その昔、タモリのオールナイトニッポンや彼のレコードなどを聞いていた世代の人からすれば、この人がメインキャラクターの番組が、あれだけの国民的番組になるなど、当時は想像もつかなかったろうと思います。
ともかく、ウィキペディアにあるタモリ氏のページを読むと、若いころのぶっ飛んだ伝説的エピソードに事欠かないわけです。
喫茶店の雇われマスター時代に、客がウィンナーコーヒーを頼んだら実際にウィンナーが入ったコーヒーを出したとか、本気なのかウケようとしたのか不明ながら、ちょっと人を食ったようなキャラが、あの独特のツッコミや引いた感じにになるのかと思うと、やはりただ者じゃないという気がします。
昔はそれだけクセやアクの強い人という印象でした。
そうした資質は、ホロスコープにどのように現れているのでしょう。
wikiにあるように、幼稚園に入るときに見学をしに行ったら、園児みんなが同じ遊戯をしているのを見て、入園するのを拒否したというエピソードは誰もが耳にしたことのある有名な話のようですが、実はそこにタモリ氏の「人に迎合しない・我が道を行く」的ルーツみたいなのが早くも片鱗を見せた、という気がします。
そして、ホロスコープ的にそれは双子座の火星・天王星に表されています。
幼稚園に入らなかった結果、幼き日のタモリ氏は、日がな坂道で人間観察をしていたようですが、双子座は近所のストリートでもあります。
その、人とは同じことはしないというオリジナリティというものが、常識を突き抜けていたのは容易に想像がつくし、そのあたりがかつて無名だったタモリ氏を九州で見いだした有力者たちが、面白い奴が九州にいると騒ぎ始め、東京に呼んで、結果、芸能界に引っ張り込むという原動力になったのは言うまでもないでしょう。
ともかく、デビュー前の素人にもかかわらず「徹子の部屋」に出たというから尋常じゃなかったはずです。
そもそも人に迎合しないというのは、一般社会的には不利に働く場合が多いと思いますが、エンターテイメントという社会ではそれが受け入れられ、さらに突き抜けているというような場合、それは人を呼ぶのかもしれません。
しかし、それも水のサインあってのことだとは思いますが。
それともう一つ、タモリ氏の持ち味であるヲタク的趣味性みたいなものが、ネット民たちの圧倒的な支持を集めているわけですが、それとて金星・土星のタイトなコンジャンクションに示されています。
男性は金星を趣味に使うことが多いのですが、これに土星がくっつくと、たぶんにヲタク的になることがあって(それはある条件が重なってのことですが)、それが同じような資質を持つ者達に支持されているんだろうと思います。
とかく、ヲタクと言われる人たちというのは、その趣味に関する知識がハンパなく、その深さ度合いというのが彼らのヲタク度合いの指標になっているくらいで、それが趣味人としてのプライドの根源でもあるのです。
なので、ニワカな人たちがなまじの知識を用いたりすると、返って跳ね返されるのが関の山で、事実、趣味をひけらかした芸能人が、ヲタクたちに一斉砲火を浴びるというのはネット社会でよくある光景なのですが、逆にタモリ氏のように深い知識があったりすると、リスペクトを受ける事にもなります。
まあ、金星という趣味の天体が土星という絞り込みの天体にくっつくと、真性ヲタク認定という感じです。
芸能人としては、獅子座の天体がそのエンターテイメント性というエネルギーを持っているのでしょうが、注目すべきはその対極にある月です。
この月の「底なし」な感じがあるからこそ、若い頃、酔っ払った有力者たちのリクエストに決して音を上げないで応え続けることができたんだと思います。
普通はどこかで疲れてギブアップしたりネタ切れになりそうなものですが、このタモリ氏の月は「真性底なし」です。
最後に、全体的に見て、非常に個性が出やすい配置だと思います。
それは見てすぐに分かるあることが目立つからですが、こういうのは居そうでなかなかいないと言えます。
よく、野心の強い若手が、こうした有名芸能人に憧れたりしてスタイルを真似しようと、なんとか前に出ようとして突拍子もない事をする人がいますが、本人の生まれ持ったエネルギーというのは、真似しようとしてできるものじゃないし、そこにはやっぱり無理が出るし、結果、人ウケしません。
(もちろんコピー元と似たような資質を持っているなら別ですが)
それより、その人その人の生まれ持った資質やエネルギーがあると思うので、それを活かしたほうがよっぽど伝わる、と私などは思うんですが。