続いて3日後の9日に長崎にも投下され、日本は世界で唯一の被爆国となり第二次世界大戦に負けました。
広島に原爆が投下された日、太陽が獅子座13度にあって、近くに獅子座9度の冥王星がありました。太陽・冥王星は、限界を超えたパワーがもたらされることを意味します。
原爆は獅子座冥王星が生み出した
原爆が開発されたのは冥王星が獅子座に入ってからです。
獅子座はしばしば自分勝手なサインと解釈されますが、それは内から湧き出る衝動を放出させようとするサインだからです。つまり獅子座にとって受け手側になることは自分を殺すのと一緒で、他者のことを考えていては獅子座の存在意義が無くなってしまうのです。
また冥王星はプルトニウムを表します。つまり原爆の原料です。
このプルトニウムが、その計り知れない莫大なエネルギーを放出(獅子座)すること、すなわちこれが原爆です。つまり獅子座と冥王星の組み合わせが、原爆を生み出したと言っても過言ではないのです。
原爆のルーツ
原子の核分裂連鎖反応が莫大なエネルギーを生み出すことについては、1800年代末~1900年代初頭において活躍したキュリー夫妻をはじめとする物理学者たちが、すでにその可能性について示唆していましたが、その理論を兵器利用するために実際に開発したのは1939年~の「マンハッタン計画」です。
マンハッタン計画は、ユダヤ人の物理学者レオ・シラードが、時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトへ送った手紙がその発端となっています。
シラードはユダヤ人であることから、ナチス・ドイツからの迫害を恐れ他国への亡命を図っていました。一時期、イギリスのオックスフォード大学で職を得ていたようですが、ヨーロッパでの戦況を恐れアメリカへ渡り、そこで自らの身の保全を模索していたようです。
同じくこの核連鎖反応を利用した兵器を、ドイツが先立って開発してしまうことを危惧したシラードは、アメリカ政府にこの理論を訴えようと考え、当時すでに有名だったアインシュタインを訪ねます。アインシュタインもユダヤ系ドイツ人であり、ナチス・ドイツからは国家反逆者として扱われていましたが、この頃すでにアメリカ永住権を獲得していました。
シラードが核連鎖反応について説明をしたところ、アインシュタインは即座に理解を示し、アメリカ政府宛の手紙に同意署名をしたのです。この手紙が「アインシュタイン=シラードの手紙」として歴史に残り、マンハッタン計画の発端になりました。
ちなみにアインシュタインはのちに、この手紙に署名したことを後悔しています。
【参照】wikipedia:アインシュタイン=シラードの手紙
「アインシュタイン=シラードの手紙」のホロスコープ
「アインシュタイン=シラードの手紙」は1939年8月2日の日付が付されています。
この日のホロスコープを出してみます。
奇しくも太陽は獅子座9度にあり、これは広島の原爆投下の日に冥王星があった度数と同じです。獅子座9度は「早朝の露」というサビアンシンボルで、創造性の働きかけを意味します。つまりこの手紙によってシラードは新たな理論による新たな兵器の開発を働きかけているのです。
結果的にそれがルーズベルトひいてはアメリカ政府の気を引き、マンハッタン計画へとつながったのは、この太陽が木星と120度とアスペクトしていることが暗示をしており、つまりサポート(資金や環境など)が得られることを示しています。
それよりもこのホロスコープで目につくのは、やはり火星・土星・冥王星のTスクエアではないでしょうか。火星が兵器、冥王星は極限パワーの放出、そして牡牛座の土星が示す「過去の常識」をぶち壊す、という事になるのです。
また獅子座に4つもの天体が入っていることを見逃してはなりません。上述したように獅子座は衝動の放出であり、攻撃対象となったものへの配慮はありません。
ヒロシマは一度崩壊して立ち直る
ここでもう一度、広島原爆投下のホロスコープを見なおしてみますと、この時間に天頂(MC)には天王星がピタリといました。天王星は航空機を意味します、つまりこれがMk-1核爆弾「リトルボーイ」を投下したB-29機「エノラ・ゲイ」です。
この天王星(=エノラ・ゲイ)は地上の個性(アセンダント)を打ち砕きました。この時間、アセンダントは乙女座の17度でした。乙女座17度は「ウイジャ盤」のサビアンシンボルです。
ウイジャ盤の度数は、一度崩壊して立て直すことを意味します。
ヒロシマも一度崩壊しましたが、見事立ち直りました。
あらためまして原爆犠牲者および戦争被害者に対し、哀悼の意を捧げたいと思います。
おわり