今さらヒトラーのホロスコープを読んでみた結果・・・




今さらヒトラーのホロスコープを読んでみた結果・・・ | lyu1-web去る7月26日にテレビ東京で放映した池上彰氏のニュース解説番組を視ました。
この時期にありがちな「戦争を考えるSP」だったかな、そんなサブタイトルが付いた番組でした。

さて、アドルフ・ヒトラーについては、今さら私ごときが語るまでもない天下の独裁者です。
おそらくキーボードで「ヒトラー」と検索窓に打ち込めば、たちどころにその人についての記事がドヴァーっと出てくるはずです。

そうした記事によって知り得ることの出来る、彼への理解の大半を占めるもの――つまりヒトラーは全世界を戦争に巻き込んだ独裁者であるという――について、なぜ彼があのような思考に至ったか、行動をしたのか、のカギは、やはり彼のホロスコープに潜んでいる、といっても過言ではありません。

おそらくヒトラーのホロスコープについての占星術家の解説は、ネットのそこかしこに落ちているでしょうし、実際目にしたことがある人もいるかもしれません。ただ真面目な話、私自身は他人のそういう解説を拝見したことがなく(というか興味がなかった)、ゆえに他の人がどのように解説しているのかを知らないので、もしかしたらこの後書くことは「誰かの解説をパクったんじゃねーの?」と思われるかもしれないし、あるいはまったく違った観点からの解説になるかもしれないですが、それを自分で見比べて検証するヒマも興味もないので――つまり簡潔にいえば、勝手に書かせていただきますって言うことです。(笑)

ではさっそく。

民衆にアピールする能力

アドルフ・ヒトラー:出生ホロスコープ

アドルフ・ヒトラー:出生ホロスコープ

私がヒトラーのホロスコープを初めて見たのは、もう何年も前のことなのですが、当然ながらその頃と現在とでは私のホロスコープリーディングのスキルも考え方も違ってきているので、初めの頃に感じたものと今とではまったく違います。

その初めの頃に感じていたものとは、「えーー太陽7ハウスかよ」とか、「7~8(ハウス)にこんなに天体あるのに独裁者なのかよ」っていう程度のものでしかありませんでした。しかし今にして思えば、これらは「浅はかな理解」以外の何物でもありません。あらためてその頃の自分のスキルの無さに恥じ入る思いです。

ヒトラーの太陽は7ハウスですが牡牛座の0度にあります。
牡牛座の0度といえば「清らかな山の小川」のサビアンシンボルであります。このサビアンは、生まれつきの宿命を持ったものに与えられる度数です。つまりヒトラーという人は、あのような宿命を背負って地球上に生まれてきたといえるでしょう。

そしてこの太陽は7ハウスなので、人に対して積極的に関わっていくということになります。彼が一人よがりな独裁者ではなく、まず民衆に訴える・アピールするという手法をとったのは、この7ハウスの太陽だからであります。

そして牡牛座は土の固定サインなので、当然ながらその対象は土着・血筋、あるいはルーツ的な人・民衆に関わる、となるわけです。つまり彼はオーストリア生まれではあるものの、実際の血統はドイツ人であり、ゆえに自分のルーツであるドイツ民族への執着となって現れてきます。

この太陽は3ハウスの月と120度でアスペクトしています。
3ハウス月はコミュニケーション力であり、しかも木星がすぐそばにあるので多弁です。同時に月・木星は「自分を大きく見せる」事になるわけで、それが7ハウスの大衆へ関わる太陽と同調し、あのカリスマ性や弁舌能力、そしてアピール力を生み出していると言ってもいい。
そして太陽の側には水星があります。太陽の意思を水星が言葉にするのです。

こうした生まれ持ったエネルギーが、民衆を鼓舞し奮い立たせ、あのような言葉巧みな弁舌で観衆を熱狂させる原動力になっているわけですね。

一方で、彼の独裁者としてのエネルギーは10ハウスの土星です。
10ハウスの土星は管理者という意味なので、彼は民衆をコントロールする立場になるわけです。

この土星は獅子座の13度で、この度数のサビアンシンボルは「表現の機会を待つ人間の魂」というものです。この度数はズバリ、自分を表現する場を常に模索する性質です。上記の池上彰氏の番組で解説していましたが、ヒトラーが作らせた映画「意志の勝利」における冒頭部分、飛行機からヒトラーが降りてくる場面は「天から神が降りてくる」演出であり、こうした自分演出・自分表現の場を常に狙っている獅子座13度ならではのもの、と言えます。

そうした性質も必然的に民衆へのアピール能力と相乗効果していきます。

予言者でもあったヒトラー

ヒトラーはしばしば、予言者・予知能力者としてもフィーチャーされています。
彼は第一次世界大戦に戦士としてドイツ軍に従軍しますが、そこで命の危険に晒されても、奇跡的に天の声で助かるという不思議な体験をしています。

ヒトラーが後世に残したものとして、高速道路アウトバーンと、フォルクスワーゲン社(VW社)があります。第一次世界大戦に敗戦したドイツは経済的に大打撃を喰らい、そして世界大恐慌の嵐が吹き荒れた結果、国内には失業者があふれ、失望の国と化していました。

その頃彼は、道路を作り、そこに色々なカラーのお茶目な「かぶとむし」が走る姿を予見したのです。それがアウトバーンを疾走するVWビートルという真実になりました。アウトバーン建設とVW社設立によって、ドイツ国内に大量の雇用を生み、失業者を激減させたのは彼の功績でしたが、それも天の声の導きに従った結果です。

彼は、その自分の内なる天の声を“あいつ”と呼び、その“あいつ”の言葉によって数奇な運命へと引きずり込まれていきました。実際ヒトラーは「私は“あいつ”に選ばれて取り憑かれたのだ。」と言っており、その“あいつ”によってそれまでとまるで違う人間に変わってしまったのを感じます。それからは“あいつ”の言葉によって未来に起こることが全部わかるようになり、同時に人格をも支配されていったわけです。

“あいつ”の予言は、単なる妄想などではなく、それこそズバズバ当たっていきました。
その中には第二次世界大戦突入、ドイツのポーランド侵攻、日本との同盟関係、そして日本が原爆によって廃墟になるということ、そしてナチスドイツの敗北、自らの死でさえ的中しました。

そしてユダヤ人への虐待も“あいつ”の命令だったのです。

実はこうした性質もホロスコープにいくつか表れています。
まずひとつは山羊座6度の月です。この度数は「力のあるベールに隠れた予言者」というサビアンシンボルで、ずばり予言体質を持つことになります。

この予言的な月が、7ハウスの太陽とアスペクトしているので、彼の宿命的な太陽は月のバックボーンがあるということになるのです。

また7ハウスの太陽は、関わった人に人生を左右されるということでもあり、それはヒトラーの場合“あいつ”だった――そしてそれは図らずも宿命でした。

もう一つ、霊媒体質を表わす特徴があります。
それは8ハウスの海王星・冥王星で、8ハウスは「死後の世界」ですから、そこから霊媒的なものを受け取るということになるのです。

ちなみに8ハウス冥王星は麻原彰晃のホロスコープにもありました。

ヒトラーは自己中の独裁者ではなかった

ヒトラーのアセンダントには天王星があります。
これは人の言いなりにはならないという意味で、つまり改革者だったのです。さらにこの天王星は天秤座の19度の「ラビ」の度数ですから、鉄の意志を持っています。しかもこの天王星は4ハウスのカスプからきているので、ホーム・ルーツ・民族というものが背景にあります。その意味でヒトラーは、ドイツ民族そして国家を改革へと導く存在であったといえるでしょう。

こういう歴史的人物のホロスコープを見る場合、少なくともその「人となり」を知れば知るほど詳細に解読できるというのがあって、できればヒトラーについての文献を何冊か事前に予習しておきたかったくらいなのですが、そんな時間もないのでヒトラーについての拙い知識の中で読み解いてみました。

よく私は相談者に「一つのホロスコープを詳細に読んだら、数時間なんてすぐに経過しちゃう」と言ってます。それほどホロスコープに隠されたストーリーというのは多岐にわたって人生のヒントや行動のルーツが暗示されており、同時に読む側のスキルやイメージ能力というものが問われるのだ、と自戒の念を抱かざるをえません。

こうしてみたヒトラーのホロスコープは、彼が単なる自己中の独裁者ではなかったことを物語っています。
それは奇遇にも、私がまだ「浅はか」だったころに抱いた印象――つまり7ハウス太陽なのに独裁者かよ――っていうのを紐解くカギであったと、今さら気づくわけです。

ヒトラーは7ハウスの太陽であるべくしてあったのです。そしてそれは“あいつ”に支配されるためでもあり、民衆を熱狂させるためでもありました。

おわり