佐世保高一殺害・・ホロスコープはモノを言う?




佐世保高一殺害・・ホロスコープはモノを言う? | lyu1-web前回、自粛した佐世保高一殺害事件の加害者のホロスコープについて、もう少し私見をのべようと思います。
というのもネットでウワサになった誕生日が、流れ的にはどうも真実味を帯びてきたので、一応それと仮定して話をします。
あくまで今回は仮定の話です。もし誕生日が違っていたら、単なるヨタ話と思ってください。

ある誕生日

ある誕生日

彼女が父親を毛嫌いし、母親とべったりだったというのはホロスコープを見れば納得です。
このホロスコープには、父親や目上の男性を表わす太陽や土星のアスペクトが非常に荒れており、本人の意識の中には父親や年上の男性といったものに対して潜在的にイメージが悪く、受け入れがたいものになっています。
(ただし太陽には冥王星のトラインもあるので、修正力はあるのですが、それはあとで述べます。)

まず、土星・海王星というのはこのブログでも何度も触れていますが非常に複雑困難です。これについていつもは「土星の安定性を海王星が崩してしまう」というように表現していますが、実はその作用は、そうした言葉では100%説明しきれないほど混沌としたエネルギーを持つものであります。佐村河内氏やオセロ中島やみのもんた氏に表されるように、犠牲・詐称・混沌・醜聞・陰謀・泥沼など、さまざまな混乱をもたらすと思ってください。

ホロスコープというのは本人に作用するのはもちろん、それに関わる人間にも作用するので、この太陽や土星を見る限り、おそらくですが、彼女の父親は彼女を理解しようとしなかったと思うし(少なくとも彼女自身はそう感じていた)、彼女も父親を信頼しなかったはずです。
でもそれは周囲からはわからないことです。

もし仮にこのホロスコープで、太陽が土星とスクエアだけなら、太陽は土星から抑制を押し付けられ、窮屈な思いをさせるだけです。土星は所詮、大人のルールの押し付けやムダを省くといった抑制方法でしかないので、例えて言うなら「学生時代に自由をさせてもらえなかった」というような窮屈さ程度のことです。殺してしまったり混乱を起こさせるような大層なものではありません。

土星というのはそうした「遊び」のような楽しさを抑える分、生真面目で窮屈さを与えますが、反面、それによって安定をもたらし、すなわち「あいつはつまらないけどコツコツ真面目なやつだ」みたいな性質になるわけです。
なので若いころは土星は非常に面白くなく、人によっては圧迫感さえ感じるものですが、その結果、はみ出すことをせず小さくまとめられ、さらに年をとるに連れて、その者の評価は上がっていくということになるのです。「あの人は安定していて信頼感がある」というように。

しかしその土星に海王星がぶつかると、土星はたちまち破壊され、安定度を失います。
実際に海王星はガス状で霧のような天体で、実態がない、つかみ所のない天体です。それに比べて土星は輪っかがあってしっかりと実態を安定させる天体です。この2つがぶつかると、土星の安定力は崩れます。

この子の太陽は獅子座です。獅子座はそもそもわがままで自己中です。
しかも獅子座4度の「西岡剛度数」(過去記事参照)だけに、衝動性があって無謀です。その衝動的な行動を、牡牛座の土星が常に監視していて抑えつけるわけです。牡牛座の土星といえば、土の固定サインなので特に不安定や変動を嫌い、やりたいようにしたい太陽は常にストレスを抱えます。

そうなると太陽は、土星の「抑えつけ」が嫌で、海王星に逃げたいのです。
海王星は水瓶座の0度で、サビアンシンボルは「カリフォルニアの古い日ぼしレンガ造りの在外使臣公館」という度数で、性質は、拘束を嫌い、そのために衝動的な行動て活路を見出そうとする度数です。

水瓶座はそもそも、何かに縛られることを嫌うサインです。常にフラットな感情で物事を見、決して特定のものに深入りすることはしません。「郷に入ったら郷に従え」みたいな理屈は嫌いです。
その中でも0度といえば、水瓶座をシャープにストレートに押し出す最初のスタート度数だからこそ、衝動的な行動によって縛り付けを打破するというようなことをしたいのです。

つまり太陽も獅子座4度で衝動的、オポジションの海王星も水瓶座0度でともに衝動的、お互いがオポジションでターゲットにしている、というなかで、牡牛座の土星だけが唯一それを抑制する方法だったわけです。

しかしながら天体には序列というものがあり、太陽は土星には抑えつけられて窮屈でストレスを感じますが、その土星は海王星には破壊され、結果的に太陽は海王星に活路を見出してしまうのですね。
彼女のエキセントリックな行動は、おそらくすべてこの原理によって導かれているものです。

ここまで書くと、じゃあ今回の犯行は父親に対する憎悪のみかというと、それもあるかもしれませんがそれだけではありません。
太陽は父親も表しますが、その者の人生そのものをも暗示します。つまり彼女は、そもそも混沌とした人生エネルギーを持って生まれてきていると言えます。そうしたことが、トータルで彼女を行動させたと言っていいでしょう。

今回の事件で酒鬼薔薇聖斗が引き合いに出されますが、私には質の違いを感じます。
酒鬼薔薇のホロスコープは、水星が妄想世界に入ってしまっていて、一方で月がこれ以上なく傷つけられている結果、感情をフリーズさせざるをえなくなり、その結果、水星の年齢域(8~15才)になってから、水星の妄想世界に逃げ道を求めるしかなかったです。それは酒鬼薔薇聖斗というネームにも、あの怪文に表れされています。

月は0才~7才くらいまでを司りますが、おそらく酒鬼薔薇は、その年令の頃に実際に極限体験を味わい、その結果、感情を持つということを自ら放棄したのではないかと思えます。
そして水星の年齢になり妄想世界に入り込んだ結果、何かにつき動かされるように行動に走った、のでは。

しかし今回の彼女は、すべて意識下のように思えます。
彼女の感情を表わす月は、むしろ「拘り」さえないかのように自由です。酒鬼薔薇のように雁字搦めではありません。
しかも「人を殺して解体してみたかった」というのは、意識的な行動という証しでは?

いずれにせよ、安定度を失った太陽の状態に比べ、母を示す月の状態は、木星や海王星とアスペクトがあって、わりと広がりがあるイメージです。
この月は乙女座か天秤座かわからないですけど(生時によるが乙女座の確率が高い)、いずれにしても木星とはオポジションに近いもので、すなわち母親に保護を受けていた、ということになります。
しかもこの木星は魚座なので、母親はかなり同情的で奉仕的な接し方だったと思います。

そうした母親の保護を0~7才に間に十分に受けて情操を発達させてきたのですから、感情をフリーズさせた酒鬼薔薇とは違うと思えるのです。

彼女はその同情的な母親を亡くし、心から信頼の置けない父親だけになってしまった、というのは太陽の爆発を誘発してもおかしくはないです。

さて、そろそろまとめたいのですが、太陽はこれまで説明したとおり、生まれつき混沌としたエネルギーを背負っています。カルマと言ってもいかもしれません。
そして忘れてならないのは、最初の方に書いた、冥王星のトラインもあることです。このトラインは太陽を再生させる力があるのです。

にも関わらず・・・

ある誕生日+7/26のトランジット

ある誕生日+7/26のトランジット

なぜ、今回彼女はこのような行動を我慢できなかったかというと、やはりトランジットでグランドクロスになってしまったからでしょうね。
獅子座の太陽には、トランジットの太陽が乗り、さらには木星もあって気が大きくなりました。

そして刃物を示す火星は、蠍座に入ってグランドクロスとなり、冥王星トラインよりもこちらのグランドクロスの方にトリガーが引かれてしまったのだと思います。
まさに絶妙のタイミングでした。

そしてもうひとつは、蟹座の金星・火星が、カーディナルスクエアに巻き込まれているということも見逃せません。

火星・冥王星といえば、「極限の戦闘力パワー」と言う感じだし、金星・冥王星は、金星が若い女の子、それに対しての火星・冥王星パワーという見方が出来ます。
そして折しも、トランジットの金星も、彼女の金星に乗っていて、なおかつ冥王星とはオポジション。
いずれにしても、爆発を引き出す危うい状況であることには間違いありません。

まだまだいろいろありますが、今日はこの辺で。

おわり


 

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