前回、佐村河内守氏の事を書きましたが、今回はそのゴーストライター役を暴露した新垣隆氏について述べたいと思います。
新垣氏は1970年生まれということで、これも土星・海王星がオポジション、つまりハードアスペクトな世代のわけです。
氏の出生ホロスコープを見ると、そのオポジションに火星がスクエアで絡んでいる状態、つまりTスクエアになっています。
以前から書いていますように、土星・海王星ハードアスペクトは、時として犠牲のようなエネルギーを持つわけで、それはする側だったりされる側だったりします。
そして新垣氏の場合、火星つまり男性がそれに絡むということになります。
その火星というのがこの場合、佐村河内守氏に当たるわけですから、新垣氏は佐村河内氏の犠牲になるように生まれてきたと言えなくもありません。
佐村河内氏は犠牲を強いた側、新垣氏は犠牲にされた側、どちらも土星・海王星のエネルギーです。
そしてもう一つ、新垣氏の海王星は蠍座の28度にあります。
こちらも何度か書いていますが、蠍座の最後の25~29度というのは少々厄介で、人や組織などとの特定の関係から離脱しようとしてもなかなかうまくいかず、時にトラブルを招きます。オセロ中島や小林幸子さんがこのあたりに天体を持ちます。どちらも、人間関係の離脱に苦労してます。
新垣氏が二人の関係を解消したいと申し出ても、佐村河内氏側は「自殺する」と言って聞き入れず関係を続けようとしたのも、この蠍座最後のエネルギーなのでしょう。
とかく蠍座最後は、関係からの離脱に苦労するのです。
佐村河内氏は、こう言えば新垣氏は思いとどまってくれるかもしれないという計算があったかもしれません。
しかし新垣氏は、それに屈しないエネルギーを持っていました。
それは乙女座27度の水星です。
乙女座27度のサビアンシンボルは「力をつかまえた禿頭の男」というものですが、この度数は思ったことをズバリ言い、ウソ・ごまかしを嫌います。
新垣氏のホロスコープは、このウソをつかないという水星が、土星・海王星のオポジションを調停(ミディエーション)する形になっています。
新垣氏にとってこの水星が「犠牲」に対する「救い」なわけです。しかもこの水星は冥王星とコンジャンクションしており、非常に力強い。
「新垣氏は犠牲になるために生まれてきました。ただその犠牲は、ズバリ真実を訴えることによって解消されるのです」というようなホロスコープです。
最後に
新垣氏の土星は素晴らしい才能を持っています。集中力や努力する力に恵まれ、さらに音楽家として不可欠な五感の正確性に優れます。