アベノミクスという流行語まで生み出した安倍晋三総理大臣ですが、この快進撃な感じ、ちょっと以前のイメージと違うと感じているのは私だけでしょうか。
以前の政権の時は、当時人気絶頂だった小泉政権の後を継いだわけですが、それは良くも悪くも後継ぎ政権的な感じがありました。そういえば「美しい国日本」みたいなキャッチフレーズをかざしていましたね。それもよくわからんなあという印象ですが。
その後、体調不良もあって突然退陣を表明したわけですが、なんだか「途中で投げ出しちゃった」感は否めなかったわけで、事実その後の政局に混乱をもたらしたのは記憶に新しいところです。
ところが昨年の衆議院選挙により自民党が復活するや、その勢いで政策を押し進め、あれよあれよという間にいまや時代の救世主にならんとしているかの如くであります。
が一方で、そんな人だったっけ?みたいな印象が個人的にあるのであります。
ではホロスコープを見てみます。
安倍氏の太陽は乙女座の27度にあり2ハウスです。
乙女座27度は「力をつかまえた禿頭の男」というサビアンシンボルで、これは思ったことをズバズバ言う性質で、辛辣です。実はこれが今の安倍氏の言動に出ているという気がして、彼の本質なのかもしれないです。
実は前回の辞職のとき、この太陽に対して当時射手座を移動中だったトランジットの冥王星がスクエアでぶつかっていました。
太陽・冥王星スクエアといえば、太陽が自分の生きる方向とすれば、それを冥王星の極限的な力によってへし折られます。
なにか相当なプレッシャーなりストレスがかかって、自分の人生の方向性を曲げなければならないという、まさに撃沈のような状態だったんじゃないかと思います。
体調に異変をきたしたというのは、その結果かもしれません。
時期を同じくして、氏のプログレスの月が11ハウスに入ろうとしており、一つの人生サイクルが終わろうとしている時でした。
以上の2つだけで、社会的立場が変わるのには十分過ぎるタイミングでした。
では今はどうでしょう?
かつて安倍氏の太陽を「へし折った」冥王星は、いま現在は山羊座の11度あたりにあり、まったく同じ度数にある安倍氏のネイタルの火星に重なっております。
火星に対して冥王星が重なると、火星のエネルギーに対して冥王星が極限的なパワーを注ぐことになり、まさに轟々と邁進できます。
しかも安倍氏の火星には、もともとノード(ドラゴンヘッド)がピッタリ重なっていますから、フツーの火星じゃないわけですね。
ドラゴンヘッドは人が集まる場所ですから、この火星には人を集める勢いがあり、それが冥王星によって極限的に持ち上げられているという形。
で、その火星はMCにトラインですから、この火星が氏の社会的立場にポジティブに働くと考えていいわけです。
まさに今は火星エネルギーに、ガソリンどころかニトロ燃料でも添加されている感じです。
ちなみに氏はいま、人生二度目のサタンリターンですね。