赤字2223億円を抱えて、なんとか企業再建の道を模索している中、減資一億円として中小企業に成り下がるという奇策を打ち出したところ、批判の集中砲火を浴びて、結局5億円に変更するという、なんともお粗末な結果を招きました。
シャープの誤算は「液晶事業拡大の失敗」だという分析をよく見ます。確かに「液晶のシャープ」と言われるほど、特徴的であり評価も受けていたとは思いますが、それが足を引っ張ることになったのは何なのでしょう。
シャープの設立図を見る
シャープのホロスコープを見ます。前身の株式会社早川金属工業研究所のものです。
太陽は牡牛座の9度で、近くに水星と天王星があります。
牡牛座というのは職人的で、そこに太陽と水星があるということは、メーカーとしては信頼性がある、と大まかにはみることができます。確かにシャープは斬新な製品を創り出している、というよりは安定感のある製品が多いという印象はあるかもしれません。
この牡牛座の天体は、魚座の土星・乙女座の海王星のミディエーション(調停)になっていて、土星海王星がブレイクスルーだとすれば、それを実務に落としこんで固定化・製品化していくというふうに読めるわけです。これまで業界初・世界初といった製品も多く世に出していて、そういう意味ではベンチャー的な気質があるメーカーという事も言えそうです。
経営悪化の始まり
wikiの記述によれば、シャープの経営状態が徐々に悪化していったのは、2006年8月の亀山第2工場建設からとする説が一般的のようです。
その頃のトランジットを見てみてみると
この時期は、獅子座の土星と水瓶座の海王星が180度になっていて、ちょうど固定サインのグランドクロスのようになってしまっています。つまり混乱を招く時期と言っていい。
その後リーマン・ショックなどによる景気悪化もあったにもかかわらず、堺工場などを建設し、さらに状況を悪化させてしまいました。
そして現在
2012年以降、海王星が魚座に入ったために、設立時の土星を巻き込みつつ、海王星とは徐々にオポジションになっていき、現在の混乱があるように思います。一方で、冥王星は太陽をサポートしている配置になっているため、今回、銀行の支援が受けられることはポジティブな要素かもしれません。
来年またトランジットはキツくなりますが、さて・・・
おわり