負けても潔し――橋下徹氏




負けても潔し――橋下徹氏 | lyu1-webウィルスに侵入されて閉鎖せざるを得なかった以前のブログで、橋下徹氏のホロスコープについて書いたことがありました。その時は「橋下徹氏は独裁者か?」とかいうテーマだったかと思いますが、結論として「独裁者というより改革者」のようなことを書いたと記憶しています。

橋下徹氏:出生ホロスコープ

橋下徹氏:出生ホロスコープ

さて、いろいろな議論を呼んだ大阪都構想も、いざ蓋を開けてみれば1万票あまりの僅差で否決により廃案――。
橋下徹氏はあっさりと政界引退を表明しました。

大阪都構想はわかりにくかった?

投票前日、東京MX TVの番組「淳と隆の週刊リテラシー」で、元財務省官僚の高橋洋一氏がゲストに来て、大阪都構想について分かりやすく説明をされていました。最近この番組わりと視ているんですけど、非常にわかりやすいので私のような頭の悪い人間でも助かります。もしかしたら池上彰氏の解説番組よりもわかりやすいかもしれない。というのも、この番組はあの鈴木奈々がレギュラーなんですけども、彼女でさえ分かるように説明をするんですよね。(別にディスってるわけじゃありません)

まあそれは置いといて、高橋氏の説明によれば、都構想は支持する価値のある事案のように思えました。自分が大阪市民だったら賛成したかもしれません。むろん、こちらはあくまで外野として聞いていただけなので、実際の住民のデメリットの部分についてはよくわかっていませんが。

今回意外に思えたのは、投票結果が出てしまった後で「投票にいけばよかった」「よくわからなかったから投票に行かなかった」などと若い人たちがインタビューで答えていたことです。――我々部外者が「都構想よくわからない」「興味がない」というのならまだしも、現地大阪で高橋氏ほど分かりやすく説明した番組やメディアはなかったのだろうか、と疑問に思った次第です。つまりよく説明もないまま、住民投票に突き進んでしまったのか?というのと、もしかしてそこにも否決に持っていくための何らかの圧力があったのだろうか?という穿った詮索と・・・。

強力なリーダー

けれどすでに結果が出てしまったので、今さら言及する余地はありません。ただ、もしかしたら、今回の否決で大阪は生まれ変わる最大のチャンスを失ったかもしれないです。もちろんそれは橋下徹という人間に政界引退を決意させてしまったから。彼はそれほどのリーダーだったかもしれないです。

以前から、大阪市職員の腐敗ぶりは問題視されていました。平成22年度~平成24年度の3年間で、市職員の逮捕者は57名、懲戒処分は548名(いずれも大阪市公式サイトより)にも及んでいて、さらにヤミ専従や天下りの問題も暗躍しているなど、思っている以上に大阪市の腐れっぷりが深刻なものというのは、他都道府県に住む人間には伝わってこないものです。

橋下氏はそこに敢然とメスを入れて改善をしようとしていたわけで、以前問題になっていた大阪市職員の刺青問題などもその一環です。要は既得権益で甘い汁を吸っている関係者とその周囲vs.自らの報酬もカットして改革をしようとしている橋下市長率いるグループ、というわかりやすい構図です。

で、投票の結果、既得権益側が自分たちの利益を保守することに成功して安堵&安堵なわけです。

そして政界引退宣言

橋下氏にしてみれば、自分があれだけ疲弊して犠牲も払って改革をしようと闘ってきたのが、住民投票によって却下されたわけですから、もうこれ以上市民のためにやってあげる理由はなくなったでしょう。民のために良かれと思って進めたことが「おまえ余計なことするな」とNOを突きつけられたわけですから。

それを今さら「辞めないでくれ」などと橋下徹事務所に電話が鳴りっぱなしというのも考えてみれば本末転倒な話で、いや、もちろん賛成した方たちが電話をしているとは思いますが、でもでも、よくある「失ってからその重要さに気がついた」の類いだな、と思ってしまったりもしました。

しかし、なんぼそのような電話をもらったといえ、橋下氏本人にしてみれば「もう充分闘ったじゃん」というのが本音ではないかな。

だから、もう大阪は生まれ変わるチャンスが巡ってこないのではないか、と思わざるをえないのです。
というのも、この先彼ほど強力なリーダーが出てくることが想像できないからです。それほど反対派(既得権派)が本気で恐れていたリーダーでありカリスマだったし、それを持ってしても崩せなかった反対派も大した勢力だったと言えるかもしれません。なぜなら、反対派は橋下氏に対してものすごいネガティブキャンペーンでしたから。ネガキャンがデカければデカいほど、本気度もデカいということです。

いずれにせよ、終わってからの橋下氏の会見は、充分闘い尽くしたのが理解できるほど清々しかったです。
昨今、地位と権力にしがみつく醜い政治家が多い中、引き際の見事さは際立っていたように思います。――観劇会とかワインとか下仁田ネギとかで私的に政治資金使った疑惑がありながら、証拠のHDDをドリルでぶっ壊しておいて「私は知らない」と、のうのうと議員続けることができる、ぶったまげな世界なわけですから。

橋下徹氏の見事な四柱推命

亡くなった私の師匠である陽史明先生が、生前、橋下氏の命(生まれ)について語っていたことを思い出しました。

橋下徹

先天命
【年】己 酉
【月】庚 午
【日】乙 亥
【時】? ?

大運
07才~己巳
17才~戊辰
27才~丁卯
37才~丙寅 ※現在45才

陽先生曰く「これ、いい生まれやなあ」・・・つくづく仰ってらっしゃました。
めったに人の生まれをベタ褒めしない人でしたが、ご自身も大阪在住ということもあり、橋下氏には期待をしておられた様でした。

三柱ながらこの命は木火通明であり、官殺との干合であり、食神制殺でもあり、五行周流でもある稀有な生まれです。木火通明は秀才であり、官殺干合は常に社会と対峙していることを示し、食神制殺は才覚発揮によって信望を集め社会的地位を得るという形です。

社会に対峙するということは、自分本位ではなく常に社会に目を向け改革の意志があるということです。橋下氏の前身が弁護士であるということも、それと無関係ではないでしょう。自分が稼ぐということよりも社会(問題)に対峙することの方が重要なのです。

同時に社会からNOと言われれば、反省して引くことができる。
今回以外にも、橋下氏が自分の非を認めて引っ込めたことは多かれ少なかれあったと記憶しています。これも自己中では出来ません。常に社会に対峙していないとできないことです。

橋下氏が嫌い・支持しないという方は大勢いると思います。
しかしそういった個人的好みはどうであれ、発展して社会で活躍する人は活躍してしまうのだ、という典型の生まれではないでしょうか。

おわり