日本マクドナルドの不振をホロスコープから読む




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では本題いきます。
このところ不振にあえぐ日本マクドナルドが、先ごろ業績回復を目指し再建策を打ち出しました。
そもそもマクドナルドが本気でヤバくなったのは、昨年7月に中国の契約工場が期限切れの鶏肉を混入させていることが発覚したことが発端かと思われます。あの時は中国のテレビ番組が現場のスクープ映像を報じたわけですが、内容は目を覆いたくなるような相当ひどいものでした。

その後、年末から年明けにかけて異物混入騒ぎが相次ぎ、先の期限切れ鶏肉とともに、マクドナルドにおける「食の安全」は一気に崩壊し、客足が遠のいていったというような経緯です。

藤田体制時代と現体制の違い

日本マクドナルドは、創業者の故・藤田田(ふじた・でん)氏が引退した後、組織改革を経て、現在の体制に至っております。藤田氏は、1971年に米マクドナルドチェーンのフランチャイズ権を獲得し、日本マクドナルドを設立、東京銀座三越に第一号店をオープンし、以後店舗をイケイケで拡張してきました。
その藤田体制の頃のホロスコープを見ると、なるほどマクドナルドがどんどん拡大していけたのが分かるような配置になっています。

日本マクドナルド(前身):設立ホロスコープ

日本マクドナルド(前身):設立ホロスコープ

そして組織改革後、現在の日本マクドナルドのホロスコープは以下の様なものになりました。

日本マクドナルド(現体制):設立ホロスコープ

日本マクドナルド(現体制):設立ホロスコープ

藤田体制の頃との違いははっきりしていて、ある意味「落差が激しい」とも言えます。

この体制になってから、代表取締役CEOには原田泳幸氏が就任しています。原田氏は積極的な改革をどんどん推し進めました。ところが一説によれば、その原田改革によるしわ寄せが、現在の業績悪化につながった、とも言われています。というのも原田氏は、マクドナルドの他にソニーやベネッセコーポレーションなど、関わった会社が次々に問題を起こすことから、一部で「疫病神」というありがたくない悪名をもらい、揶揄されていたりもするのです。(原田氏のホロスコープなども取り上げる機会があればと思いますが)

さておき、その原田氏も2014年にCEOを退任し、その後会長職も辞しており、現在はサラ・カサノバ氏がCEOとなっております。

日本マクドナルド現体制のホロスコープ分析

ただ経営者が誰であれ、現体制のホロスコープは、藤田体制の頃のホロスコープとはまったく違い、それまでの拡張路線の要素は見られないと言っていい。

蟹座に太陽・火星・木星があるのは飲食業らしいと思いますが、同時に現在はカーディナルスクエアなので、2011年以後どうしても活動サインは組織であれ個人であれ紆余曲折を避けられません。特にこのホロスコープにおける太陽は、目立ったメジャーアスペクトがないため、トランジットの冥王星や天王星の影響をストレートに受けてしまうことになるわけです。

蟹座の太陽が山羊座の冥王星から影響を受けるということは、組織的な改革により内部意識を変えるということを余儀なくされることになります。まさに現状の日本マクドナルドが直面している状況にほかなりません。

実は藤田体制時代のホロスコープも、太陽にメジャーアスペクトがないのですが、よく見ると天秤座の天王星とはタイトな150度になっているし、それよりもなによりも、それを補って余りある他のアスペクトのバラエティーがあります。
というのも、魚座の後半に何かしらトランジットの天体がくれば、即座に「グランドセクスタイル」の形になるわけです。

低価格追求とその弊害

現体制のホロスコープですが、私は双子座をポイントとして見ています。双子座は言ってみれば路面店の要素なわけです。ここに水星・土星があることにより、「チープなファーストフード」「ちょこっと寄ってすぐ帰る」的なイメージがより鮮明になるわけで、原田氏の低価格路線はこのエネルギーに依るものだという解釈ができます。それは射手座の冥王星(=改革)と180度なわけだから。

しかし一般客を示す魚座の月は、それに反発していて、蟹座の火星・木星(つまり愛着のあるくつろげる店)に寄り付きたいのです。それを双子座・射手座の土星・冥王星が「うちは薄利多売なんだ、食ったら早く帰ってくれ」とばかりに突っぱねる、という風に読めてしまう。

月をフランチャイズの各店舗として見ても同じです。店舗は改革に反発するのです。

味は獅子座の金星だけど、獅子座はそもそも「ひとりよがり」だし、その金星は双子座・射手座とアスペクトしてますから、やはりチープな味・原価率重視なわけですよね。その結果が期限切れ鶏肉でもあるし。しかも双子座・獅子座・射手座に「美味しさ」の要素はありません。
専門家の分析でも、この低価格・品質無視が結果的に現在の低迷を招いたとされ、原田氏は退かざるをえなくなりました。

これらのことからすると、やはり組織改革後のホロスコープには問題が多いように思えます。「問題」というのは言い換えれば「それまでの体制のようにはいかないよ」ということであり、すなわち別の道を目指すべき、という事になるのです。
なぜならエネルギーが変わってしまったわけだから。

ただこのホロスコープからすると、来年どうなんだろうな?という懸念は残りますが。

組織に限らず、人間は一度成功するとその方向は正しいと思い込んでしまいます。しかしトランジットもプログレスも常に流れています。実は藤田体制も永久に続かなかったから途中で中折れしたのです。それは創業以来、土星が一周してサターンリターンになった時期と重なりました。それは今までの価値観の見直しということでもあるのです。

おわり



 

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