確かに、むごたらしい事件に変わりはないですが、閣僚の違法献金疑惑とか福島第一原発汚染水流出とかも、マスコミはもっと激しくつっ込んでいいと思うんですが・・・けっこう両方とも酷いニュースだと思うんですけど。
その川崎の事件ですが、ネットではすでに犯人たちの情報の特定が着々と進んでいるようです。住所から電話番号まで出回っているのには毎度のことながら驚きます。
この事件に限らず、情報はほとんどがSNSからバレてます。それに加えて今回はLINEのやりとりも捜査の参考になっているようです。要するに現代の革新的なツールであるはずのものが、使い方によっては人間の愚かさとか稚拙さを露呈することになるという、なんだかよくわからない現象を起こしますね。
言ってみればSNSというのは、人間の自己顕示欲の具現化ツールです。これによって、有名人でも何でもない一般の人が「アタシに注目して」「オレを見てくれ」「私はこう思う」というように、不特定多数に向けての自分発信ができるようになったわけで、普通ならば第三者から誰も注目されない自分というものを、アピールする事ができる「自己顕示欲満足化」ツールなのです。
しかしながら、よく考えもせず安易に使用したり、こうした事件やトラブルが増えるにつけ、いかに自己顕示欲というものが愚かしいものか、ということを如実に表しているように思えます。
その例に漏れず、主犯格とみられる少年の生年月日も流れていました。(本当かどうか定かではありませんが)
野次馬根性でホロスコープを出してみましたが、「いかにも」な感じです。
さて、JRA(中央競馬会)所属の後藤浩輝騎手が自殺したとの報道です。
周囲の反応が一様に「信じられない」「理由がわからない」のオンパレードですが、確かに明るくて楽しいキャラクターだったようです。TVのバラエティ番組でも見かけることがありました。
しかも前夜、本人がFBに投稿した内容が明るく脳天気なものだっただけに、輪をかけて自殺する動機に結びつかないといった状況のようです。
後藤騎手はJRAで通算1,400勝もしているトップジョッキーですが、この数字がどれほどのものかというと、歴代(過去全部合わせて)のJRA(前身の団体含む)において1,000勝以上している騎手は29名のみだそうで(wikiより)、いかに実力があったかということがわかります。
ただ、それだけの成績を収めながらも、騎手としての道は決して平坦なものではなかったようです。トラブルによって騎乗停止処分を受けたり、落馬によるケガでレースに出ることが出来なかった事が度々重なりました。
特に2012年以降はアンラッキーが続いており、
- 2012年5月、落馬により頚椎骨折・頚髄不全損傷(4ヶ月休養)
- 復帰したその日にまた落馬で頸椎骨折・頭蓋骨亀裂骨折(1年休養)
- 2014年にも落馬で頚椎骨折(7ヶ月休養)
- さらに2015年になってまた落馬で頚椎捻挫
と、近年は相当ハードなキャリアを余儀なくされていたのです。
後藤選手の2012年(最初の落馬)の頃のホロスコープ
度重なる落馬については、まず出生の冥王星にカーディナルスクエアが影響を受けた事が挙げられます。すなわち天王星・冥王星・冥王星のTスクエアになってしまったので、いわゆる「中年の危機」プラス「人生どんでん返し」のタイミングとなります。
それと重なって、2012年には海王星が魚座に入った年で、ちょうど後藤騎手の水星・木星に重なる配置となります。ちょうど最初の落馬になった5月ころには180度反対の乙女座にトランジットの火星があり、突発的な事故を示唆していました。
これに影響をうけるのは出生の水星で、すなわち神経や運動能力に危ない配置となっていたのです。
このトランジットでの火星・海王星オポジションは、後藤騎手の出生ホロスコープにある火星・海王星オポジション(双子座・射手座)と、クロスするような配置になっており、結果的に柔軟サインのグランドクロスもどき(火星・火星・海王星・海王星)のような形になってしまっていたのです。
火星はご存知のように運動エネルギーを示すものですが、これが海王星とハードアスペクトになることによって惑わされ、さらに水星の運動神経に影響が及び、瞬時の判断や反応に狂いが生じたということになるでしょうか。
それに上述のカーディナルTスクエアが重なっていたわけで、いわゆる「ただでは済みそうにない」タイミングだったのです。
その後はずっとカーディナルスクエアが続いているので、相変わらず状況は落ち着かなかったことでしょう。
さらに水星にはトランジットの海王星が乗ったままですので、神経や精神に影響が起こってもおかしくないです。特にこの人の水星は、もともと木星とコンジャンクションなので、そこに海王星が来ると、やたらに神経が拡散して収拾がつかなくなります。
海王星は魚座の2014年くらいまで、ずっと魚座の0~5度の間を行ったり来たりしていました。
その後徐々に進み始めると、今度は後藤騎手の出生の海王星とスクエアになっていくのです(海王星・海王星スクエア)。そうなると当然双子座の火星も影響を受け、火星・海王星・海王星というTスクエアになっていきます。
そして現在までそれが続いているという状況。
もちろん射手座には土星も入ってきました。
トランジット的には、不運にもそのようなタイミングが続いたわけですけれども、それより先にまず、このホロスコープを見て魚座28度の太陽が気になっています。
この太陽は双子座の土星と、28度同士の正確なスクエアです。
魚座はもちろん12サインの一番ラストのサインですし、さらに魚座の28度といえば、もうすぐ春分点に到達して新しいサイクルが始まるという最後の最後の終結段階です。
この魚座の最後というのは、少し浮世離れをしていて、地球上の実際的なこととか生活の細かいことなどから解脱していくような感覚があるのです。
つまり「この地球上で生きる」ということに対しての執着心みたいなものが希薄で、それよりも魂の拡散(魚座)という指向性の方が重要だったかもしれないです。
しょせん地球社会・人間社会で生きるということは、もちろん衣・食・住や仕事や人間関係や組織との関わりやルール、その他いろいろ実務的な煩わしさが常に伴うわけで、そうしたものから距離を起きたいのが、この魚座の最後かもしれないです。
しかもよく見ると、このホロスコープは土のサインがありません。
これも具体的なものへの執着心のなさを裏付けるものとなっています。
しかし一方で、その太陽は双子座の土星によって常に揺り動かされ、プレッシャーを与えられていたということになるわけです。
どのサインも28度は、揺れがある度数なので。
この縛りから逃げるには、宇宙の果てに飛ぶしかなかったのでしょうか。
まあ、人間は見た目や言動だけでは計り知れないという、いい例ですね。
ご冥福をお祈りします。
おわり