2015年も終わりですけど、人間が決めたカレンダーの2015年というのが終わったというだけで、天体的には何かが変化したわけでもなく、しいて言えば、ただ太陽が毎年山羊座10度前後あたりにある、というだけのこと。
――つまり太陽系的に言えば、地球にとって1月1日など区切りでも何でもない。
まあそれを「新年」と決めて、気持ちを新たにするのは悪いことではないと思うし、否定もしませんが、さりとて意味があるかといえば、天体的にはほぼないのでは。
本来なら、新月の時とか、トランジット天体のサインが切り替わった時とか、各種リターンとか、ホロスコープ上の感受点を通過した時とかっていう、その人にとっての「真の切り替わり」のタイミングの時にこそ、気持ちを新たにした方が、何百倍も人生にとって有意義だと思うんですが。
そうかと思えば朝の情報番組のように、毎日の運勢が天体によってコロコロ変わるわけじゃあるまいし。そもそも一日でがらっと天体が動くわけじゃない。ましてやラッキーカラーやラッキーアイテムとか、何が根拠なのか、わけがわからない。
――もっと不思議なのは、それを大人が信じているということだけどw。
ネガティブの後は必ずポジティブ
我々のいる太陽系の天体はすべて回転運動なので、ハードアスペクトの後は必ずイージーアスペクトになるんです。もちろんその逆もまた然りですけど。
それまでハード(=ネガティブ)だったことがイージー(=ポジティブ)に変わる、あるいはそれまでポジティブだった流れが天体の切り替わりとともにネガティブに作用し始める、ということです。
つまりその切替わり時こそが、気持ちを切り替えるべき真のタイミングだと思うわけ。
ポジティブに切り替わるのだったら、今まで上手くいかなかったりストレスを感じてきたことが、そうじゃなくなるということだから、早く気持ちを切り替えて前向きな行動をしていくのが、真に発展的というか、機運をつかみやすい。
一番いいのは、天体がポジティブになった時にはすでに行動をスタートし始めている、というのが理想ではないかと。
タイミングを逃すな
しかし人間というのは、日々なんとなく過ごしていると、そういうことは知らないし、体感しにくいし、結果的につい見逃してしまって、それでも「あれ?最近自分って調子いいかもしれない」なんて気づき始めた時は、すでに天体が通りすぎた後だったりして、遅きに失することが往々にしてあるわけです。
この理屈はネガティブの時も同じで、それまでの好調が悪くなるわけだから、「あれ?最近おかしいかも」と疑問を感じつつもそれまでのように前進し続けていると、思わぬ落とし穴にハマる可能性がある。その前進の度合いが大きければ大きいほど、そのダメージはデカくなるというわけ。
そんな時、ダメージを埋めようとして、不正に手を染めることは、よくあることです。
機運・タイミングをつかむというのは、それだけ人生や仕事や恋愛にとって大事なこと。
そういえば、よく「引きこもり歴何年」とかネットに溢れていますけど、その人にとってすでにネガティブな流れは終わってはいませんかね?それをズルズルと引きずっているだけ、ということはよくあると思うけど。
気持ちの切り替えは、新年とかの全ての者にとってのではなくて、その人にとっての固有のタイミングを掴むことが大事、という話。
――そのためには占星術の専門的判断が必要なのは言うまでもないけど。
【※ホロスコープ画像はSolar Fire Ver.9を使用】