「どのような男性が将来性があって成功しやすいか?」というのを、天下のハーバード大が20億円もの費用をかけて75年間研究したらしいのです。
見た人もいると思いますが、結果は驚くほど他愛のないもので、「人間関係がうまく行く男性は成功しやすい」って。
曰く、「両親が健在でたっぷりと愛情を注がれたら、人間関係もうまく行き、結果できる男になる」らしい。
75年かけて天下のハーバード大が行った研究にしては、ずいぶんシンプル。
ていうか、そんなの当たり前?(笑)
でもこれって、例外はたくさんあるように思えますけど。
親と関係が悪くても成功している人はいるし、むしろ大成功している人の中にも親との関係は必ずしもいいと言えない人は多いと思うのですが。
もちろん早くから片親がいなかった、という人でも成功しているし。
あるいは結果仕事に成功して、親との関係が改善したという場合も多いはず。
なんだか釈然としない説ではあります。
ところが占星術的に言うと、このハーバード大の研究も否定出来ない面があります。
というのも、占星術では人生の主体は太陽ですから、社会的な成功というのは出生ホロスコープの太陽の状態によって、ある程度推測ができます。(あくまでも、ある程度です)
つまり、生まれの太陽の状態が良いということは、社会的にはストレスなく発展する傾向にあるということです。
そして、太陽は父親も表します。
太陽の状態が良いという人は、父親との関係もしっくり行く傾向にあるということが言えます。
(土星も父親ですけど)
要するに太陽の状態が良いということは、父親との関係もスムーズで、社会的にも成功しやすい、ということに一応はなるのです。
ですからハーバード大の研究結果とは似ていることになりますね。
ただ、太陽の状態が良いと言っても、ただ単にソフトアスペクトが多いとかだけなら、社会的に成功するかどうか、というのはあります。
やはり行動原理にはどうしても矛盾というのが必要で、なぜこうなんだろう?なぜこうなってしまうのだろう?という葛藤から、それを打破するために次の行動を起こす、という原理があると思うのです。
それにはハードアスペクトのぶつかり合いというのが必要で、それがあるから矛盾を生み、行動を生むということになります。ただ単にソフトアスペクトだけだと、安定はするかもだけど、成功まではどうかな、というのはあるかもしれません。
色々な成功者の例を見てもですけど。
それと無視していたわけではありませんが、もう一方の親、つまり母親との関係はどうなるのでしょう。
占星術では母親は月です。そして月は私生活も表わします。
月が安定していれば、私生活も安定する傾向だし、感情面も安定します。
ただ、それは社会的なこととはあまり関係ありません。
例えば太陽が安定していて、月が荒れているという場合、社会的には安定しやすいが、感情や私生活は絶えずアップダウンがあります。
大成功しているどっかの社長でも、怒りっぽくてキレやすいとか、離婚したとか、よく聞く話でしょう?
結局のところ、言えるのは社会的には人間関係は良くしておくに越したことはないということには変わりはないですけど。
ただ太陽とか月の判断は、ハウスやアスペクトや度数(サイン)など、総合的に見なければなりませんが。
おわり
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