11/13以降、火星が天秤座に入っているので、ちょっと世の中がバイオレンスがかってきています。なぜなら天秤座の火星・山羊座の冥王星・牡羊座の天王星という、攻撃・実力行使・反抗みたいな天体3点セットが、ハードな配置で刺激し合っているからです。
トルコによるロシア軍機撃墜事件
そんな中、トルコがロシア軍機を撃墜するという衝撃の事件が起こりました。
当然ながらロシアのプーチン大統領はトルコを非難、しかしトルコ側は「何度も警告したのにそっちが領空侵犯したんだからウチは正当防衛だよ」と主張し譲らず、ついには「謝罪は必要ない」と突っぱる始末。
するとロシアは仕返しとばかりに、トルコの救援車列を空爆したと、逆ギレに逆ギレが重なり、どんどん事態は悪化の一途を辿っています。
――とてもカーディナルスクエア時代を象徴する事態。
しかしこの事件の根底には両国の確執があるとも言われ、単に領空侵犯されてムカついたから撃墜した、という単純な構図ではないのだ、とも――つまり、もともとムカつく相手だった、それが天体配置がハードになることによって一気に爆発した、というところではないかという。
それを紐解くためにホロスコープで検証してみることにする。
トルコ共和国――究極の攻撃的配置
トルコの現体制のホロスコープを見てみると、先に述べた現在のトランジットに、かなりハードな影響を受けていることが分かります。
というのも、もともとのトルコの火星にトランジットの火星が重なっており、結果としてカーディナル・グランドクロスとなっているのです。しかもトルコは冥王星/冥王星180度という、国家としての局面を迎えており、それに火星と天王星がハードに絡むという、究極の攻撃的配置になっているのです。
もともとトルコはシリアのアサド政権を非難しており、その結果、シリアに対する経済制裁を発動していたので、アサド政権を支援するロシアに対しては、反対の立場だったわけです。
ただ、今回トルコ側は「撃墜した軍用機は国籍不明だった」と、あくまでロシア機とは知らずに攻撃したことを主張していますが・・・これも言ってみれば、事態が混沌としていく現象の現れかと。
エルドアン大統領はカオス状態
ちなみにトルコのエルドアン大統領の出生ホロスコープには、射手座に月・火星、魚座に太陽・水星・金星、双子座に木星という、実に6つもの天体が絡む柔軟サインのTスクエアがあります。
蛇足ですがこれを見た瞬間、おそらくこの人は冥王星射手座時代に、人生の痛手を経験しているのではないか?とピンときましたが、案の定、その頃に実刑判決を受けて服役しているようです。
それはいいとして、このホロスコープは主要10個の天体の内、実に6個もの天体が絡むTスクエアなわけです――これらは当然、現在の土星/海王星スクエアに直接影響を受けるということになるので、普通の安定した状態とは違います。
言ってみれば、かなり無秩序でカオスな状態と言える。
そういう中での行動というわけ。
プーチン大統領
ちなみにプーチン大統領は以前にも書いたように、カーディナル・グランドクロス真っ最中です。しかも太陽/冥王星スクエアという状態。
何があっても・何を起こしてもおかしくはありません。
ちなみにホロスコープから窺い知れるプーチン大統領は、まさしく「狡知の人」です。
なんか、以前のカーディナルスクエア時代は、こんな感じでどんどん戦争に突入していったんだろうな、とふと考えてしまう・・・
ではまた。
【※ホロスコープ画像はSolar Fire Ver.9を使用】