津波にならなかったのは幸いですが、ごく近くに阿蘇山もあるので被災地の心配は尽きません。
今のところ原発に異常はないとの発表ですが・・・阿蘇山も近くにあるのに、どこまで信じていいんだか・・・(いったん様子見で停止するとか、きっとしないんでしょうw)
岡田有希子自殺の衝撃
話はガラリと変わりまして、去る4/8は故・岡田有希子氏の没後30年だったそうで――こういう機会でもないと、今後触れることもなさそうなので、取り上げてみようかなと。
しかしもう30年も経ったんですか。だいぶ前にあの交差点の近くまでトンネルが出来たので、当時とは若干風景が変わっていますが、昔あのビルには大きく「サンミュージック」と書いた看板があって、あそこを通る度に「ここで飛び降りたんだよね」みたいな会話がデフォになっていたのを思い出します。
当時はそれほどインパクトがあった事件なわけで、今もネットを探ると現在の倫理観では考えられないような当時の生々しい自殺現場の写真や、直後のワイドショーの映像などが多数出てきて、その衝撃の強さは今だに色褪せていません。
しかもあの時、彼女は18才という若さで、人気もぐんぐん上昇中で「第二の松田聖子」と呼ばれ始めていました。おそらく事務所もそれまで時間と費用をかけて育て・売り込んできて、ようやくこれから実績を、という矢先のことで驚いたでしょう。
一方で傍から見ればそんな裏側もつゆ知らず、「極めて順調な中での突然の自殺」という衝撃だっただけに、原因に関してさまざまな憶測が飛び交いました。それらは今となっては都市伝説化しているほどですが、逆にそのミステリアスな感じが、今だに人の興味を引き付ける要因なのかもしれません。
そんな数々の憶測の中で、彼女の自殺原因として定番化している、ある男性芸能人との関係は、ホントのところどうだったのかはわかりませんが、たとえそういう事があったとしても、自殺しない人はしないわけで、自ら命を断つまでの想いというのはいかほどのものだったのか。
しかも彼女はあの日、飛び降りる数時間前にも自宅で手首を切ってガスの元栓をひねるという自殺未遂を冒し、病院に運ばれています。その病院から事務所に戻った直後に、スタッフが目を離した隙を突いて飛び降りたので、よほど切羽詰まって死に急いだと思うしかありません。
それまで自分でもアイドルを目指して頑張ってきて、ある程度成功が見えてきたところでの自殺という選択肢は、一体なぜだったのか。
岡田有希子のホロスコープ
ネット等によれば、彼女は正午頃の生まれだという。
そのことから、彼女は自分の生きる道を自分で選んで我を通してきたはずで、そこに親や他人の意見は介在する余地はあまりなかったかもしれない。それは病院から戻った事務所で、スタッフや幹部の言う事を聞かず、飛び降りたことからもわかるのでは。
そもそも彼女が芸能の道を目指したのは、その太陽が獅子座であり、水星も木星も近くにあった事が大きなポイントの一つになっています。しかもこの太陽は獅子座28度の「人魚」の度数なので、自分の中の衝動を表現したいという、いかにもアーティストっぽい性質を持っている。
ただこの獅子座の天体群は、蠍座の火星・海王星とは対立していて、実際の人生でも納得がいかない場面に遭遇しがちだったに違いありません。しかも獅子座と蠍座の対立だけに、根深い葛藤としてその都度彼女の心に傷を刻んでいたはずで、なぜかと言えば、それは獅子座と蠍座の葛藤だからです(分かる人には分かると思います)。
それで思い出したのが、薬物に走った清原氏のホロスコープにも獅子座と蠍座の対立がありました。この相反するエネルギーを自分の中で上手く消化できなければ、心にしこりを残すことになります。
揺れるメンタル
もう一つポイントと思える部分は彼女の月ですが、この月は魚座にあります。
この月は太陽と違い、水のサイン独特の柔らかさを持っています。太陽が「アイドルになりたい」と我を通す一方で、月は人懐こくて愛されるキャラを醸しだすわけです――それがファンを引き付ける要素になる。
と同時にこの月は、彼女の揺れるメンタル面を表しています。
既に触れたような太陽の意志と反するように、彼女は一個人になると途端にメンタルがグラグラになってしまう。実際これを見ると、かなりピーキーな状態と言え、安定した情緒を持つ事はできなかっただろうということが想像できます。
しかしこういうのは、日ごろ安定したメンタルを持っている人には理解し難くて、ゆえに自殺する人の心の闇など分からない。それどころか、「悩みなど気の持ちようで、要は自分次第」などと単純に考えているかもしれない。しかしそう考えられるほど安定したメンタルの持ち主は、むしろ自分の恵まれた境遇に感謝するべきで、ホロスコープを知れば、生まれによってはそうもいかない人は世の中にたくさんいる、というのが分かるはず。
さておき、そうした月の状態というのは結果的に、彼女を極端な方向へ向かわせる大きな要因の一つになったと思います。さらにこの月を見て感じることは、彼女は自分の居場所・安心できる場所というものが非常に大事で、そのため殻にこもりがちになる事があるだろうということ――しかし天王星・冥王星と180度関係にあるため、嫌でも社会から要求される事が多くなり、結果それも彼女のストレスになったであろうことは、察して余りあります。
たまに暴走
このホロスコープを見て土星に注目された方はいたでしょうか。個人的にはこの土星にもポイントの一つがあると思っていて、おそらくこの土星はたまに暴走することがあったはずです。というか土星自身が暴走するというより、土星をストレスに感じる自分が暴走する、といった方が適切かもしれません。
そういうのはもちろん画面やメディアでは見せない姿です。もちろん社会的にはアイドルなので、アイドル然とした自分を演出しなければならない。しかし内面では消化しきれないエネルギーを抱えながら生きていたのでしょう。
ネットにはその証拠となる映像が残っていて、自殺当時のワイドショー映像の中で、事務所の幹部の方が彼女のことを「非常に躁鬱の激しい子」と語っています。「躁鬱」というのがちょっと古臭い表現ですが、確かにこのホロスコープはそういう症状が当てはまるほど、極端なものかもしれない。
ハードなタイミング
こうして見てきた彼女の危うい素の面と共に、当時のトランジットがそれをどう刺激していたかがポイントになるはず。
この時の天体配置をみると、まず確実に言えるのは、トランジットの天王星によって感情面がそれまで以上に衝撃を与えていて、極めて衝動的になっていたということ。しかも自殺の少し前に、この天王星には火星が重なっていたので、憶測のように男性絡みの問題があったかもしれません。(それがあの人かどうかはさておき)
もうひとつは金星の年齢に金星が圧迫を受けていたこと。察するに、たぶん常識や義務感のようなもので押さえつけられ、自分の思うようにできなかった。
そして(これが大きいと思っていますが)内面的に極端に破滅的になりがちだったこと。
――などのネガティブな要素が重なっていたタイミングだったことがわかるのです。
もちろんトランジットの影響だけではないし、出生ホロスコープだけのことでもない。もともと持っていたホロスコープがトランジットをハードに受けて許容量をオーバーし、ハングアップした上でのことであって、もしこのような出生ホロスコープでなければ、そこまでではなかったかもしれない。
そして最後になりますが・・・
彼女が所属していた事務所、奇しくもベッキーと同じ事務所なわけですが、事務所の設立ホロスコープとも関連がありそうな気がします。もし彼女があの事務所に所属していなかったら、、と思わないでもないのです。
※ちなみに星占い(笑)ですと、彼女の自殺はどんな解読になったんでしょうね。「この日のラッキーアイテムはガス栓で、ラッキーな場所は屋上です」とか言ったんでしょうかw
おわり
【※ホロスコープ画像はSolar Fire Ver.9を使用】