春分点とは太陽の軌道(黄道)と地球の赤道が交差をする点のことで、春分以降太陽は北半球に入ってきて本格的に夏へと向かうことになります。
占星術ではこの瞬間のホロスコープのことを「春分図」と言って、以後夏至までの三ヶ月間の情勢を示す指針として重要視しています。
というわけで今年の東京の春分図を示してみます。
言うまでもなく東京は日本の首都なので、これすなわち日本の情勢を表す春分図ということになります。
※あらかじめ言っておきますが、これ以後の記述は我々日本人にとってあまりハッピーなものではありません。もし将来に不安を感じたくない人やネガティブな事を読みたくないという人は、読まないで下さい。
で、それでも読んでやるという勇気ある人や、どうせこんなもの当たらんだろ、という人のために書かせて頂きます。
さて、この春分図を見ると、国防や軍事を示す6ハウスに火星・天王星の合が入っています。
火星は火器・砲弾・攻撃力などを示すし、天王星はそれが強調されるということになります。またこの合は3ハウスの冥王星といわゆる「ちゃぶ台返し」の過激なアスペクトとなっていて、何やら不穏な匂いを感じるホロスコープです。
さらに言うなら、火星はもともと牡羊座の主星なので、他のサインよりエネルギーが強いということになりますし、しかも牡羊座6度のけっこう攻撃的な度数なので、国防・軍事的な意味で何かいや~な感じを受けざるを得ないのです。(^_^;)
これまでも何度か触れているのですが、中国の国家の太陽は天秤座の7度ですから、この春分図の火星・天王星の合とはちょうどタイトなオポジションになります。つまり中国はこの攻撃的なアスペクトに相当な影響を受けてしまい、何らかのアクションを起こすということに成り兼ねないということです。
また日本の国家の主体を示す太陽も5ハウスの終わり、と言うより6ハウスにエネルギーが向かっており、春分以後は国防に主眼が置かれることを示しています。
もちろん忘れてならないのは、この太陽はMCから来ているということです。MCから始まる10ハウスは政治・統治ということでもありますから、国の指針が6ハウスに向かうということであります。。
以上のことを総合的に読むと、春分後は中国との軍事を含んだ緊張感がこれまでよりもかなり高まるし、日本もそれに本腰を入れて対応をすると言っていいのかもしれません。
それはそれで国の情勢とすると、では我々一般国民はどうかということになります。
果たして我々は安心して生活をすることができるのか。
そこで国民を示す月は蟹座7度にあり、すっかりこの過激なカーディナルスクエアに絡んで、いわゆるTスクエアの状態になっています。つまり引っ掻き回されます。
この緊張感の影響をモロに受けて振り回されるんですね。(^_^;)
この月が蟹座というのがまた意味深です。蟹座はファミリーや同族意識ですから、国民感情が振り回されてしまうということになるんでしょう。
最後にアメリカのことも加えておきます。
アメリカの太陽は蟹座の13度です。春分図では冥王星が山羊座11度まで進んでますから、アメリカは十分に冥王星の影響を受けます。つまりグランドクロスの状態になるということです。