さておき題記の件、株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)が運営していたWELQ(ウェルク)などのキュレーションサイトが炎上し、WELQを含む9サイトが閉鎖になったとのことで騒がれている。
こうしたキュレーションサイトは、情報をまとめる「中の人」=つまりキュレーターのセンスがものを言う。いかにテーマに沿った有用な情報を集めてまとめることができるかが、いわゆる「使えるサイト」かどうかの判断基準になる。
ただ引用元記事の著作権侵害や、しかもそれが検索結果で元記事より上位に表示される、などといったグレーな部分をはらんでいて、問題視されてもいたという。
今回ヤリ玉に上がった「WELQ」は医療情報サイトを謳っていて、直接健康に絡むテーマだけに、集められた情報の信頼性に批判が集まっていた。確かに身体や健康に悩みを抱える人というのは深刻な場合も多く、医学的根拠の曖昧な情報などは、かえって対策を誤らせ下手をしたら命の危険さえある。
それだけに、もしこの手のサイトを運営するなら、キュレーターにはそれなりの知識やスキル、或いは資格を持った人間を登用するべきだと思うが、果たして実際WELQはどうだったのか。しかもDeNAと言えば、れっきとした東証一部上場企業なのだ。
そもそもDeNAがこのようなキュレーションサイトを多く運営したのは、本業の業績の落ち込みがあったからと言われてる。DeNAといえば「モバゲー」で伸びた会社というイメージだけど、そのゲーム事業が年々落ち込み、その代替として現在は事業の多角化に進んでおり、その中の一つがこうしたキュレーション事業だったという。
私などはそもそもDeNAといえばビッダーズじゃないの?って感じだけど(古いw)、そのビッダーズもいつの間にか名前さえ聞かなくなったと思ったら、プロ野球の球団のオーナー企業にまでなっていた。で、しかも本業はゲームだというから世の中どうなるか分からない・・・ところが今はすでにそのゲーム事業も不調だというから、いったいこの会社のホロスコープはどうなっているんだ?と気になった。
DeNAのホロスコープ
これを見ると「途中挫折」っていうホロスコープだから、上記のビッダーズが鳴かず飛ばずだったのは理解できる。しかも創業者自身も途中挫折しているからね。ただそれで終わらないのは、他の価値観にすぐ飛びつけるからで、この組織が当初のテーマに固執しないのは興味深いことだけど――現にそれが功を奏してきたわけで。
ただ今回はその「変わり身の早さ」が、結果としてネガティブな方向にいったのだから、そのあたりが課題なのかなと思う。それは後に述べる「この組織に必要なもの」に結びつくかもしれないが・・・
それとこの手のホロスコープの組織が、健康や医療などと言ったテーマを扱うのは無理がありすぎる。あまりに向かないからだ。それは乙女座に天体がないからという単純な問題ではなく、もっと重々しい問題がある。
また、このホロスコープに隠されている、この組織に必要なもの――理念というか精神というか――があると思ってるのだが、果たしてそれが心がけられているかどうかは疑問。
【※ホロスコープ画像はSolar Fire Ver.9を使用】